知っていればネットでの注文で迷わない豆知識?
この記事では「のし餅」と「切り餅」の違いを分かりやすく説明していきます。
「のし餅」とは?
近年はECサイトでも11月初旬から年始用ののし餅が注文できる様になりました。
餅米を蒸した後について捏ねる工程を経た柔らかい状態の餅を木製の“のし板”や餅つき機に付属しているプラスチック成型容器に落として伸ばしたものです。
熱々の餅のままでは切れ目を入れる事もままならない為、数時間から1日程度置いておくのが一般的だと言えるでしょう。
通販サイトで見るとわかりますが、主に米所の新潟や山形もしくは関東近郊のお米屋さんが売っている事が多いと言えます。
これは西日本では丸餅が主流だからと言えるでしょう。
「切り餅」とは?
のし餅を数時間から1日程度置いてある程度硬さを出して切り分けたものになります。
ちなみに切り餅の製造工程はオートメーション化されているもの、ほぼ家庭用の餅つき機と同様の工程を踏みます。
板状ののし餅をプレスして一気に作り上げて急速冷却して切りやすくしてカット。
近年では切り餅にスリットを入れたものが定番になっていますが、業界2位の「越後製菓」の特許侵害を受けて業界1位「サトウ食品」3位「きむら食品」で提訴したのは記憶に新しいところでしょう。
「のし餅」と「切り餅」の違い
「のし餅」と「切り餅」の違いを、分かりやすく解説します。
のし餅は餅米を蒸しておこわを作り、それを練った後に餅搗きします。
その後出来上がったものをのし板なり成型容器に入れて伸ばしたものがのし餅です。
“伸した”餅と考えればいいでしょう。
こののし餅をある程度冷やして切りやすくし、カットしたものが切り餅になります。
切り餅のシェアの7割、上位4社は米どころ新潟に本社を置く企業。
業界1位から3位までの切り餅にはスリット線が入れられており、特許権で揉めたのは記憶に新しいと言えるでしょう。
昨今では個別包装化も進み、大量生産できる食品メーカーが強いのが切り餅。
昔ながらの米屋が年末に受注生産するのがのし餅と言い換える事もできるはずです。
またECサイトでは新潟県と関東周辺の米屋がのし餅の販売をしており、西日本ではあまり見掛けません。
これは関西では丸餅が主流になっているからです。
まとめ
昔ながら杵での餅搗き、自宅での餅つき機やホームベーカリーでの餅搗き、米屋や食品メーカーでの生産、全てはほぼ工程は同一と言っていいでしょう。
搗かれた餅をのし板や成型容器に入れて伸ばす、機械で伸ばしてプレスするなど手法は様々。
結局のところ板状に“伸された”餅をのし餅と呼びます。
そののし餅をカットしたものが切り餅です。
切り餅はオートメーション化でスリットを入れられ大量生産し、近年では個別包装化が進行。
新潟県の食品メーカーが圧倒的シェアを誇り販売しています。
のし餅は昔ながらの米屋が受注生産から販売する場合が多く、新潟や関東近郊の店での通販も盛んでした。
関西では切り餅ではなく丸餅が主流のためです。