この記事では、「ください」と「下さい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ください」とは?
「ください」とひらがな表記をする場合は、「独立した動詞」ではなくて「他の動詞に意味を付け加える補助動詞」になります。
例えば、「この仕事をしてください」や「私のスマホを返してください」のように他の動詞の後に付くことによって、「相手にその動詞の行為をしてほしいこと」を伝えることができます。
「下さい」とは?
「下さい」と漢字で表記している場合は、「相手から何か(物品・金銭など)をもらいたいこと」を意味する動詞になります。
例えば「このiPhoneを使わないのであれば私に下さい」や「コーヒーを飲むためのマグカップを下さい」などの例文において、「下さい」を独立した動詞として使うことができます。
「ください」と「下さい」の違い
「ください」と「下さい」の違いを、分かりやすく解説します。
「ください」と「下さい」の最大の違いは「独立した動詞」であるのか否かです。
「ください」とひらがなで表記される言葉は、「独立した動詞」ではなく「補助動詞」になります。
そのため、「ください」は「買ってください」のように他の動詞の後に付くかたちで使われます。
「下さい」は「何かのモノやお金などが欲しいこと」を意味している「独立した動詞」であるという違いを指摘することができます。
「ください」の例文
・『やめてくださいと何度もお願いしているのに、彼はその嫌がらせや悪口をやめてくれなかったのです』
・『貸していた本を読み終わったのであれば、都合の良い時で構いませんので返してください』
「下さい」の例文
・『いくら金銭的に困っている状況であっても、知り合いにお金を下さいと言うことはできません』
・『小さなかわいらしい子供がお菓子を下さいと言ってきたので、手元にあった飴やチョコをいくつか上げました』
まとめ
この記事では、「ください」と「下さい」の違いを詳細に解説しましたがいかがでしたか?
「ください」は、「返してください」などで使われる補助動詞になります。
それに対して、「下さい」は「何かがほしいこと」を意味する独立した動詞であるという違いがあるのです。