エンジンのポテンシャルを引き出せるのはどっち?
この記事では、HONDAのバイクオイル「G1」と「G2」の違いを分かりやすく説明していきます。
「G1」とは?
正式名称は『HONDA ULTRA G1』でG1は“Grade1”を意味します。
オイルの粘度は5W-30と至って標準的だと言っていいでしょう。
5Wはマイナス30度での始動も可能な低温粘度、後半部は高温粘度を示し、最初の数値20が書かれたオイルよりは熱に耐える事が可能。
高温時でも柔らかいオイルのため燃費が良いと言えるでしょう。
つまり燃費に優れ冬の寒い時にもエンジン始動に優れているのが特徴になります。
スーパーカブやライトウエイトスポーツの中でもダウナーに分類される125cc排気量バイクへの使用が推奨されています。
「G2」とは?
正式名称は『HONDA ULTRA G2』でG2は“Grade2”の意味。
オイルの粘度は10W-40になります。
10Wは外気温マイナス25度でも運用可能な低温粘度。
ハイフンの後ろの40は高温粘度を指し、耐熱性もまずまずなミドルスペックだと言っていいでしょう。
推奨のバイクの排気量は250cc〜400ccのもの。
いわゆるライトウェイトスポーツタイプの中でもよりアッパータイプに適していると言えます。
HONDAのエンジンオイル「G1」と「G2」の違い
「G1」と「G2」の違いを、分かりやすく解説します。
競馬やフォーミュラレースでは数字が少なくなるほどグレードは上がりますが、HONDAのエンジンオイルの規格は数字が上がる事に商品が高級化、専門化していくと言っていいでしょう。
勿論カブに高級なオイルを使っても構いません。
また本格的なスポーツタイプのバイクにG1を投入しても構いません。
但し前者はともかく後者はそのバイクの持つポテンシャルをカタログスペック通りに引き出す事は難しくなります。
また当然ながらエンジンの高回転域での使用は想定されていないため、故障のリスクは上昇すると言わざるをえません。
単純に分類すればG1は通勤・通学・街乗り用。
対するG2は休日にたまにはスポーティーな運転はするけれど、エンジンに負荷をかける様な走りはしない人向けだと言っていいでしょう。
また価格は実売価格にして1リットルあたり200〜300円程度の差になります。
まとめ
HONDAのエンジンオイルULTRAシリーズはGradeの数字が大きくなる事によりエンジンに負荷が掛かる使い方をしても問題ないラインナップになっています。
G1はライトウエイトスポーツでもダウナーな分類の125cc、G2はよりアッパーな250〜400ccの排気量のバイクへの使用が推奨されています。
数字が大きいオイルを下のカテゴリーのバイクに使うのはとりわけ支障はありません。
しかし逆の場合はエンジンのカタログスペックを引き出せないのをはじめ故障のリスクをより負う事になるはずです。