昭和の時代から小学生の音楽の時間に使った楽器の一つが「鍵盤ハーモニカ」というものです。
それでは、この「鍵盤ハーモニカ」とはどういう意味でしょうか。
また、「ピアニカ」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「鍵盤ハーモニカ」と「ピアニカ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「鍵盤ハーモニカ」とは?
「鍵盤ハーモニカ」とは、小型の鍵盤と吹き込み口が付いた楽器で、息を吹き込むことで、内部の金属製のリードを震わせて音を出す仕組みを持っています。
この音を出す機構がハーモニカと同じなので、このように呼ばれています。
鍵盤は各リードに通じるバルブの開閉に使用されます。
基本的には誰でも簡単に音を出すことができるので、初等教育の現場で多く採用されています。
「ピアニカ」とは?
「ピアニカ」とは、前述の「鍵盤ハーモニカ」をヤマハと東海楽器の製品名として商標登録したものです。
鍵盤のある「ピアノ」とリードで音を出す「ハーモニカ」の2つから作られた言葉です。
「鍵盤ハーモニカ」と「ピアニカ」の違い
「鍵盤ハーモニカ」と「ピアニカ」の違いを、分かりやすく解説します。
結論から言えば、この2つの楽器は同じもののことを言っています。
実際には、「ピアニカ」が「鍵盤ハーモニカ」のひとつの種類だというのが正しいでしょう。
これは、「鍵盤ハーモニカ」という名称が、口で息を吹き込んでリードを震わせて音を出す楽器で鍵盤によって音の高さを調節するもののことを示す一般名詞です。
それに対して、「ピアニカ」は東海楽器製造とヤマハが作っている「鍵盤ハーモニカ」の商品名なのです。
この名称は2社の登録商標になっているため、他のメーカーは使用できないので、たとえば鈴木楽器製作所のものは「メロディオン」という名前になっています。
まとめ
この記事では、「鍵盤ハーモニカ」と「ピアニカ」の違いを、解説してきました。
この2つは一般的な名前か、メーカーの登録商標かの違いですが、このようなケースは多く、たとえば「セロテープ」はニチバンの登録商標なので、他の会社の製品は「セロハンテープ」と呼ぶのが適切です。