この記事では、「進物」と「付け届け」の違いを分かりやすく説明していきます。
「進物」とは?
「進物」は「しんもつ」と読みます。
意味は「社交的な慣例として、お世話になっている人や上司などに贈る品物のこと」です。
「進物」の言葉の使い方
「進物」は名詞として「進物にする・した」「進物の目録」「ご進物」などと使われます。
「進」は「すす(む)」とも読み「前へ出る」から転じて「差し上げる」「たてまつる」という意味、「物」は「有形・無形で存在しているもの」「物品」「商品」という意味、「進物」で「目上の人に挨拶などで差し上げる品物」になります。
「付け届け」とは?
「付け届け」は「つけとどけ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「下の立場の人から上の立場の人へ、謝礼や義理などで送る品物のこと」という意味です。
2つ目は転じて「自分に有利にとりはからって貰うなど不正な目的で贈る金品のこと」という意味です。
3つ目は「届け出ること」という意味です。
「付け届け」の言葉の使い方
「付け届け」は名詞として「付け届けする・した」「付け届けを贈る」などと使われます。
「付け+届け」で成り立っている言葉で、「付け」は動詞「付ける」の連用形で「表面にくっつける」「目標に達する様にする」という意味、「届け」は動詞「届ける」の連用形が名詞化した言葉で「物を持っていき、先方へ渡す」という言い、「付け届け」で「謝礼として持っていき先方へ手渡す品物」になります。
「進物」と「付け届け」の違い
「進物」は「目上の人に挨拶などで差し上げる品物」です。
「付け届け」は「謝礼として持っていき先方へ手渡す品物」です。
「進物」の例文
「進物」の例文は以下の通りです。
・『ご進物用に熨斗を付ける』
・『公務員はご進物を禁止されている』
「付け届け」の例文
「付け届け」の例文は以下の通りです。
・『元弟子から付け届けが贈られてくる』
・『政治家からの付け届けは受け取らない』
まとめ
今回は「進物」と「付け届け」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。