「勝る」と「優る」の違いとは?分かりやすく解釈

「勝る」と「優る」の違いとは?違い

この記事では、「勝る」「優る」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「勝る」とは?

人よりも優れていると思うことを「勝る」【まさる】といいます。

同じ能力を持つ人と競ったとき、余裕で自分の方ができると思うその状態を指すのです。

例えば、「兄に勝る」といえば年上ではあるが、弟の自分でも同じような能力や力があるので勝てると確信したときに使います。

また、「健康は富に勝る」といえば、いくらお金があっても不健康では意味がないことを示すのです。


「優る」とは?

他よりもひいでるところがあることを「優る」【すぐる】といいます。

他と比べて能力がひいでるほど優れているという意味がある言葉です。

使い方としては、「芸術のセンスにおいて優る」といえば、他の人よりもいかに飛びぬけて創造性があるかを示す言葉になります。

また、「聞きしに優る秀才だ」というと周囲よりもずば抜けて素晴らしい人を称えて、褒める気持ちを伝えられます。


「勝る」と「優る」の違い

「勝る」「優る」の違いを、分かりやすく解説します。

他と比べたとき、こちらの方が絶対的に能力があるとき、勝つと強く感じたとき「人よりも自分の方が勝る」と言うわけです。

人間だけではなく、他のメーカーよりもずば抜けた技術と性能を持つものを「あらゆる自動車に勝る」と言い表します。

他の使い方としては、「これに勝る幸せはない」というと、ある出来事よりも素晴らしいと感じる幸福に感じる出来事はないと例える言葉です。

もう一方の「優れる」は2つの物事を取り上げて、もう1つのものよりも優れていると示します。

この2つの言葉の大きな違いは、勝っていると思うときは「勝る」を、優れていると思うときは「優る」と表すところが違う点です。

「勝る」の例文

・『友人の兄は聞きしに勝る容姿端麗な男性で驚いた』
・『大学受験に落ちたとき、学力は金に勝るものと痛感した』

「優る」の例文

・『年下でも目上の人に優る知識の多さに感激した』
・『若い女性に優るほど才色兼備の高齢女性に出会った』

まとめ

同じ読み方する言葉を2つご紹介しましたが、使い方や意味に違いがありますので、どのように使えば相手よりも優れているか、勝っているかうまく伝えてみるといいでしょう。

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