「慣例」と「慣習」の違いとは?分かりやすく解釈

「慣例」と「慣習」の違いとは?言葉の違い【2語】

この記事では、「慣例」「慣習」の違いを分かりやすく説明していきます。

「慣例」とは?

「慣例」とは今まで繰り返しやり続けて習慣のように当たり前になっていることです。

自分がいつも決まったタイミングで決まった行動を取ることが習慣になっているように、組織や団体で決まったタイミングで決まった用事や催事を行うことが「慣例」になります。

町内会で定期的に全員参加で町の清掃をする、会社で重要な情報を共有するために毎日朝礼を開くなどがよくある例です。

それがいつ始まった習慣でどれだけ歴史があるかは問いません。


「慣習」とは?

「慣習」とは社会の中で昔から続いているしきたりです。

家庭内のような狭い範囲ではなく村に代々伝わる掟や国全体の行事などが含まれます。

例えば会社で女性はお茶くみやコピーなど簡単な仕事しか任せないと言うのは悪しき「慣習」の代表例ですし、年の初めには神社に初詣をして8月にはお盆で先祖の霊を祀るというのも「慣習」です。

その土地で生活する上で必要にかられて行われたことが続いた結果定着して「慣習」となったことも多く、「慣習」が文化として残されていることもあれば、「慣習」から法律が生まれることもあります。


「慣例」と「慣習」の違い

「慣例」「慣習」の違いを、分かりやすく解説します。

組織や団体などで習慣として扱われている物事が「慣例」で、社会やコミュニティの中で昔から続いているしきたりやならわしが「慣習」です。

「慣例」は数年前など比較的最近始まった習慣でも問題ありませんが、「慣習」は数年前など比較的最近決まったルールなどは含みません。

まとめ

「慣例」は繰り返されていたとしても習慣でしかないので、新しくできることも廃止されることもままあります。

しかし「慣習」は長く続いていてこれはこうするべきという固定観念が強いので、急に新しくできることはないものの悪い「慣習」であっても無くすのは難しいでしょう。