この記事では、「問答無用」と「否応なく」の違いを分かりやすく説明していきます。
「問答無用(もんどうむよう)」とは?
「問答無用」とは、「議論したところで何の利益もないこと」や「もはや議論するまでもないこと」という意味を表す言葉です。
「問答」は「質問と応答」や「議論すること」などの意味を含める言葉であり、「無用」は「役に立たないこと」や「不要なこと」、「無益なこと」などの意味を含める言葉です。
「問答無用」の使い方
「問答無用」は名詞や形容動詞として使われています。
「否応(いやおう)なく」とは?
「否応なく」とは、「断るも受け入れるも関係ないこと」や「文句を言わせない様」、「有無を言わせない様」という意味を表す言葉です。
「否応」は「不承知と承知」や「拒否と許諾」などの意味を含める言葉になります。
「否応なく」の使い方
「否応なく」は形容詞として使われています。
「問答無用」と「否応なく」の違い
「問答無用」は主に「もはや議論するまでもないこと」という意味を表し、「否応なく」は主に「有無を言わせない様」という意味を表す言葉です。
どちらも「当人に主張の余地を与えない」という意味合いを含めることから、二語は類義語の関係に当たると言えます。
「問答無用」の例文
・『国王に逆らった者は貴族だろうが、庶民だろうが問答無用で処断された』
・『結果が全てであり、どんな過程を経たかは問答無用であると彼は言った』
・『業績が低い社員を問答無用で解雇する彼女の経営方針は周囲の反発を買った』
「否応なく」の例文
・『濡れ衣にもかかわらず、彼らは否応なく逮捕されてしまった』
・『父親の教育方針で、子供の頃は否応なく勉強をさせられた』
・『巨大隕石が地球に衝突しようものならば、人類は否応なく滅んでしまうだろう』
まとめ
「問答無用」と「否応なく」は類義語の関係に当たるということでした。