この記事では、「周知いたします」と「ご周知ください」の違いを分かりやすく説明していきます。
「周知いたします」とは?
「周知いたします」とは自分の周囲に広く知らせるという意味の表現です。
相手から伝えられた情報を自分の所で留めるのではなく、上司や契約にかかわる同僚であったり現場の周囲に住む人など、何らかの形で関わる人に伝えて情報共有しておくというような場合に使われます。
当然情報を共有するために伝えるよう行動するのは自分です。
「ご周知ください」とは?
「ご周知ください」とは相手から相手の周囲に対して知らせておいてくださいという意味の表現です。
情報をやり取りした本人だけでなくその家族などの同居人にも影響があったり、近所の人になにかを知らせておく必要がある場合に使われます。
自分から周知するべきと伝えたので、会話相手以外に知らせておくべきことがあると自分側も当然知っていますが、知らせるよう行動するのは相手に任せて自分側は相手の周りに知らせるよう動きません。
「周知いたします」と「ご周知ください」の違い
「周知いたします」と「ご周知ください」の違いを、分かりやすく解説します。
自分の周囲に知らせておくという表現が「周知いたします」で、相手の周知に知らせておいてほしいという表現が「ご周知ください」です。
「周知いたします」の場合周知させるのは自分の役目であり周りも自分の周りを指します。
それに対して「ご周知ください」の場合は周りというのは相手の周囲を指しますし、どうにかして周囲に知らせるのも相手の役目です。
まとめ
「周知いたします」と「ご周知ください」は字面だけ見ると誰が周囲に知らせるかの違いに見えますが、それと同時に周囲がどんな範囲を指しているかにも違いがあります。
「周知いたします」は発言した人が発言した人の周りに知らせることを指し、「ご周知ください」は発言を受けた人が発言を受けた人の周りに知らせることを指す表現です。