この記事では、「代わり」と「変わり」の違いを分かりやすく説明していきます。
「代わり」とは?
この言葉には、主に3つの意味があります。
1つめは、交替することです。
会社の取締役が引退をすることになりました。
そうすると、取締役がいなくなってしまうので、新たにその地位に就く人を探さなければなりません。
これを「前任者の代わり」といいます。
2つめは、ある働きを他のものがすることです。
代理、代用の物という意味です。
たとえば、料理を作るときにレモンを使いたかったけれどそれがないので、家にあったゆずをレモンの代用として使うことが、これにあてはまります。
3つめは、ある事柄のひきかえとなるものです。
欲しいおもちゃがあります。
これを親に買ってもらうのとひきかえに、子どもはお手伝いをたくさんすることになりました。
これを「おもちゃを買ってもらう代わりに手伝いをする」といいます。
「変わり」とは?
この言葉には3つの意味があります。
1つめは、今までとは違った状態になることです。
「彼への気持ちに変わりはない」のような使い方をします。
2つめは、普通とは違った状態です。
「お体の調子に変わりはありませんか」のような使い方をします。
この例の場合は、体調に普段と違ったところはないかという意味です。
3つめは、あるものとあるものとの間の違いです。
「どれを選んでも変わりはない」のような使い方をします。
「代わり」と「変わり」の違い
「代わり」と「変わり」の違いを、分かりやすく解説します。
「かわり」と読み方は同じですが、意味は異なります。
前者は、交替すること、あるものの役割を他のものがすることです。
「Aの代わりにBを使う」といったことがこれにあてはまります。
後者は、別の状態になることを意味します。
「Aが別の状態のBになる」といったことがこれにあてはまります。
まとめ
2つの言葉は読み方は同じですが、意味が違い、使い方も違います。