この記事では、「とかく」と「とにかく」の違いを分かりやすく説明していきます。
「とかく」とは?
「とかく」には主に以下4つの意味が含まれています。
1つ目は「色々」や「何やかんや」など「様々な物事を漠然と指す語」という意味です。
2つ目は「ともすれば」や「ややもすると」など「ある状態になりやすい様」や「ある傾向が強い様」という意味になります。
3つ目は「何はさておき」や「何にせよ」という意味で、4つ目は「(とかくの形で)あれこれ良くない様」という意味です。
以上4つの副詞としての用法の他、「種々様々な事柄」という意味の名詞としての用法も持っています。
「とかく」の使い方
「とかく」は主に副詞として使われています。
「とにかく」とは?
「とにかく」には以下の意味が含まれています。
1つ目は「何はともあれ」や「いずれにしても」など「他の事柄は別問題ということにしてという気持ちを表す語」としての意味です。
そして、2つ目は「○○はとにかく」の形で「さておき」など「先の事柄にはかかわらないという気持ちを表す語」としての意味です。
「とにかく」の使い方
「とにかく」は副詞として使われています。
「とかく」と「とにかく」の違い
「とかく」には主に「色々」、「ともすれば」、「何はさておき」、「あれこれ良くない様」という4つの意味が含まれる言葉です。
対して、「とにかく」は「何はともあれ」や「さておき」という意味を表す言葉です。
したがって、「とかく」の複数の意味の中に「とにかく」の意味も包括されていると解釈できます。
「とかく」の例文
・『とかくやっているとあっという間に年末となった』
・『寒くなると、とかく風邪をひきやすい』
・『彼はとかく旅行や観光が大好きらしい』
「とにかく」の例文
・『どういう結果になるか分からないが、とにかくやってみよう』
・『どこへ向かうかは後にして、とにかくここから移動しよう』
・『今の彼女はとにかく仕事に励みたいようだ』
まとめ
「とかく」は複数の意味を含める言葉であり、その中に「とにかく」の意味も含まれているということでした。