「ご提示」と「ご提供」の違いとは?分かりやすく解釈

「ご提示」と「ご提供」の違いとは?言葉の違い【2語】

この記事では、「ご提示」「ご提供」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ご提示」とは?

差し出して示すこと、という意味です。

「提示」「ご」をつけて、敬意を表す言い方にしています。

「ご」は、他人の行為を表す語についてその人を敬う意や、他人に対する行為を表す語について、その行為が及ぶ人を敬う意を表します。

あるテーマパークは、学生証を見せると割引になるサービスを行っています。

割引を適用して欲しい学生は、学生証を見せる必要があります。

そのサービスの存在や、学生証を見せてくださいということを伝えるときに、「学生証のご提示をお願いします」のような使い方をします。


「ご提供」とは?

金銭・物・技術などを他人に役立ててもらうために差し出すこと、という意味です。

「提供」「ご」をつけて、敬意を表す形にしています。

ある飲食店は、これまでよりも価格を低くして、料理をお客さまに出すことにしました。

これを「より安い価格でご提供します」のような表現をします。

テーマパークには、日常にはない楽しさがあります。

テーマパーク側は、お客さまに楽しんで欲しいと思い、努力を行っています。

これを「楽しい時間をご提供できるように努めております」などといいます。


「ご提示」と「ご提供」の違い

「ご提示」「ご提供」の違いを、分かりやすく解説します。

前者は、何かを差し出して見せることです。

「見せる」という意味が含まれています。

証明書を差し出して見せる、資料を差し出して見せるなどをいいます。

後者は、役に立ててもらうために差し出すことです。

「役に立ててもらう」という意味が含まれています。

使ってもらうために情報を差し出す、サービスを差し出すなどをいいます。

どちらも敬意を表す形にしている点は同じです。

まとめ

どちらの言葉にも「差し出す」という意味が含まれていますが、一方は差し出して見せること、もう一方は役に立ててもらうために差し出すことで、意味が異なります。