この記事では、「ご助言」と「ご教示」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ご助言」とは?
助けになるような言葉を相手に伝えることです。
「助言」には、助けになるような言葉を言うことという意味があります。
「ご」は、他人の行為を表す語について、その行為をする人を敬います。
「ご助言」は、敬意を表す言葉です。
目上の人に助言をすることはほとんどないので、目上の人が下の立場のものに助けになるような言葉をいう場合に「ご助言」といいます。
たとえば、パンを開発しているとします。
いろいろ試作品を作っているのですが、思うようなものができません。
悩んでいる様子を見た上司が、「ここをこうするとよくなるのではないか」と開発の助けになる言葉をかけてくれました。
この言葉を助言といいます。
敬意を表すと「ご助言」となります。
「ご教示」とは?
知識ややり方などを教え示すことという意味です。
「教示」には、知識ややり方などを教え示すことという意味があります。
「ご」は、他人の行為を表す語について、その行為をする人を敬います。
つまり、教え示してくれる人を敬う言い方なのです。
たとえば、ある研究をしているとします。
調べたいことがあるのですが、どのようなやり方をすれば、それを調べられるのかわかりません。
そこで、知識と経験が豊富な人にやり方を教えてもらうことにしました。
こういった、知識ややり方を教えることをいいます。
「ご助言」と「ご教示」の違い
「ご助言」と「ご教示」の違いを、分かりやすく解説します。
前者は「助けとなる」という意味になります。
伝える事柄は、相手にとって助けとなるような事柄です。
後者は「教える」という意味になります。
伝える事柄は、知識や方法などです。
それが相手にとって助けとなるのかは、意味に含んでいません。
敬意を示している点は同じです。
まとめ
似たような場面で使われる言葉ですが、一方は助けとなる言葉、もう一方は教え示すという意味で、それぞれの意味は異なります。