この記事では、「立役者」と「功労者」の違いを分かりやすく説明していきます。
「立役者」とは?
「立役者」は「たてやくしゃ」と読みます。
意味は「組織でものごとの中心となり、重要な役割を果たす人」です。
「立役者」の言葉の使い方
「立役者」は人を表す慣用表現として使われます。
語源は歌舞伎用語で、江戸時代に歌舞伎一座において、中心的な役割を演じる役者のことを「立者(たてもの)」「立役者」と言いました。
ここから転じて「ものごとの中心に立って活躍する重要な人物」という意味で使われる様になったのです。
なお、現在では歌舞伎で「立役者」が使われることはあまりありません。
「功労者」とは?
「功労者」は「こうろうしゃ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「苦労して会社に貢献し続けた人」という意味です。
2つ目は「努力して手柄を立てた人」という意味です。
「功労者」の言葉の使い方
「功労者」は人を表す名詞として使われます。
「功」は「立派な仕事」「手柄」という意味、「労」は「いた(わる)」とも読み「精を尽くして働く」という意味、「者」は「もの」とも読み「人の行為や状態の主体を表す語」という意味、「功労者」で「精を尽くして働き、立派な仕事をした人」になります。
「立役者」と「功労者」の違い
「立役者」は「ものごとの中心に立って活躍する重要な人物」です。
「功労者」は「精を尽くして働き、立派な仕事をした人」です。
「立役者」の例文
「立役者」の例文は以下の通りです。
・『彼はこのプロジェクトの立役者である』
・『町おこしの立役者となる』
・『彼は経営を立て直した立役者だ』
「功労者」の例文
「功労者」の例文は以下の通りです。
・『40年工場に勤めた功労者として表彰される』
・『今回の優勝における功労者はマネージャーだ』
・『業績を伸ばした功労者に賞を贈る』
まとめ
今回は「立役者」と「功労者」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。