この記事では、「まして」と「ましてや」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「まして」とは?
自分が苦手である物に対して、さらに無理なことを押し付けられたとき否定する意味で使うのが「まして」です。
例えば、「魚が苦手であるのに、まして寿司の大食い大会に出場するのは無理だ」といったような使い方をします。
主に、前述に自分がこれは苦手といったものを伝えておいて、さらに無理で受け入れられないことを具体的に伝えるわけです。
「ましてや」とは?
「まして」の意味をより強調させた言葉が「ましてや」です。
「や」という係助詞を強く出せる言葉になり、使い方としては「兄でさえ一発合格しなかったのに、ましてや弟の僕が受かるとは思わない」といい、前述で自分よりも能力がある人が出来なかったのに、力がおよばない者が勝てるわけがないといった意味を人に伝えるとき使うわけです。
「まして」と「ましてや」の違い
「まして」と「ましてや」の違いを、分かりやすく解説します。
人からやれと言われたとき、自分は無理であることを強く言葉に込めて伝えるとき使うのが「まして」です。
知識ある者や技術力が高いと思う人よりも劣っている自分の方がいいものを作れるとは思えないとやんわり否定する際に使います。
もう一方の「ましてや」は、「まして」をより強調した言葉であり、前述に述べた尊敬する人さえできないという現実を知れば、謙遜する気持ちを込めつつ自分はもっとできないと否定するのです。
「まして」の例文
・『僕は蛇が苦手だ。まして間近で見るなど絶対無理な注文である』
・『美しい女性が結婚できないのに、まして醜い私など恋愛できない』
「ましてや」の例文
・『東大の学生ができない問題なのに、ましてや勉強していない私には無理だ』
・『米国人ができないのに、ましてや日本人の私が英語で訳せるわけがない』
まとめ
似ている言葉ではありますが、「まして」よりも「ましてや」の方がより強調できると覚えて、自分なりに使い分けてみるといいでしょう。