この記事では、「管掌」と「統括」の違いを分かりやすく説明していきます。
「管掌」とは?
管掌は、かんしょうと読むのが正解な言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、担当する範囲を取り締まる等の意味を持っている管の漢字に、職務として担当するとかつかさどるといった意味を所有する掌の漢字を付け足す事で完成した言葉となっています。
故に管掌は、自らの管轄の職務としてきちんと取り扱う事を表すのです。
「管掌」の言葉の使い方
管掌は、自分の職務として責任を持って扱う事を意味する言葉として使われています。
他にも、旧市政や町政において市長や村長、助役等に問題が生じた際に、監督官庁が官吏を派遣し、その職務を行わせていた事を表現する言葉としても利用されていたのです。
「統括」とは?
統括は、とうかつと読むべき言葉となっています。
漢字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事となりますが、まとめおさめるやすべるという意味の統の漢字に、一纏めにするという意味がある括の漢字を加える事で完成した言葉です。
以上の事から統括は、バラバラのものを一つにまとめるという意味を示します。
「統括」の言葉の使い方
統括は、ばらけていたものを一つに纏めるという意味の言葉として用いられているのです。
具体的には、色々な意見を統括するや、方針を統括する、といった形で駆使されるのを見掛ける事が出来ます。
「管掌」と「統括」の違い
管掌と統括の漢字表記を見比べると、使われている漢字も読み方も全然違っていると気付けるものです。
所が表現する意味に似た様な部分はなくはないので、混同する恐れはないとは言えません。
とはいえ管掌は、自らの管轄の職務としてしっかり取り扱う事を表すのです。
一方の統括は、バラバラのものを一つに纏めるという意味を示します。
まとめ
2つの言葉は使われている漢字は全然違う上に、指し示す意味合いにも相違点があるのでそこを踏まえれば上手に使い分けが可能です。
ちなみに管掌は、自分の管轄の職務としてきちんと扱うという意味で使われる言葉となっています。
対する統括は、ばらけているものを一纏めにするという意味の言葉として利用されているのです。