「溜める」と「貯める」はどちらも「ためる」と読み意味も似ています。
この2つは具体的にどのような違いを基準に使い分ければいいのでしょうか。
今回は、「溜める」と「貯める」の違いを解説します。
「溜める」とは?
「溜める」とは、「まとまった量にするために少しずつ集めて増やすこと」を意味する言葉です。
「溜める」の使い方
集めたものを減らさないように取っておいて数を増し最終的にある程度まとまった量にすることを指します。
一般的には放置すればどんどん減少してしまう状態にあるものの減少を止めどんどん量が増えるようにして集めることを表す言葉です。
流れてくる水がどんどん抜けてしまわないよう風呂桶の底の穴を栓で塞ぎせき止めることで水を集めるような場合に用いる表現です。
「貯める」とは?
「貯める」とは、「確保する量を増やすこと」を意味する言葉です。
「貯める」の使い方
手元にある量やいつでも自由に使える状態にある量を増やす行為を指します。
一般的には将来的に使うことや必要になることを前提に数を減らさずとっておいて増やすことを表します。
すぐに使うのではなく将来的に必要になった場合に備えて量を増やしておく様子に対して用いる表現です。
「溜める」と「貯める」の違い
「溜める」と「貯める」の違いは「対象物」です。
水や砂など放置しているとどんどん流れ込んでくるがそのままにしていれば流出してしまうものを流出しないよう抑えることで増やす行為が「溜める」、意識しないと手に入らないものを意識的に入手して数を増やす行為が「貯める」という違いで区別されます。
「溜める」は自然のものなどさまざまな物が増える様子に対して使うのに対し「貯める」は金やポイントなど価値あるものの数を増やすことを指すという違いもあります。
まとめ
数を増やすという意味は同じでも「溜める」と「貯める」では表すものに違いがあります。
それぞれの意味を正しく理解して使い分けましょう。