この記事では、「開巻第一」と「開口一番」の違いを分かりやすく説明していきます。
「開巻第一」とは?
「開巻第一」は「かいかんだいいち」と読みます。
意味は「書物を開いて最初に記載されている内容」のことです。
書物の前書きや書き出し部分など、最初に読む文章のことです。
「開巻第一」の言葉の由来など
「開巻第一」は四字熟語ではありません。
「開巻+第一」という熟語が組み合わさった言葉で、辞書ではそれぞれの熟語として掲載されています。
「開巻」は「書物を開くこと」「書物の初めの部分や書きだし」という意味、「第一」は「順序の一番はじめ」という意味、「開巻第一」で「ある書物を開いて一番はじめに読む部分」になります。
か「巻」は昔の書物は長い和紙に書かれていて、くるくると巻いて保管されていたことに由来するものです。
「開口一番」とは?
「開口一番」は「かいこういちばん」と読みます。
意味は「話し出すとすぐに」です。
ある人と出会って、話始めた途端のことで、急に要点だけを伝えたり、驚くような内容を口にするなど、相手がそのことについてとにかく喋りたいと思っているニュアンスを含んでいます。
「開口一番」の言葉の由来など
「開口一番」は「口を開いて最初に出る言葉」という意味の四字熟語です。
落語由来の言葉で、寄席で最初に落語を披露する前座のことを「開口一番」と呼んでいました。
真打が登場するまで場を盛り上げる重要な役割で、落語家は「噺家(はなしか)」とも呼ばれ「喋って人の気持ちに響かせること」が仕事であったことから「話し出してすぐに」という意味で使われる様になりました。
「開巻第一」と「開口一番」の違い
「開巻第一」は「ある書物を開いて一番はじめに読む部分」です。
「開口一番」は「話し出してすぐに」です。
まとめ
今回は「開巻第一」と「開口一番」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。