「換骨奪胎」と「パクリ」の違いとは?分かりやすく解釈

「換骨奪胎」と「パクリ」の違いとは?違い

この記事では、「換骨奪胎」【かんこつだったい】と「パクリ」の違いや意味を分かりやすく説明していきます。

「換骨奪胎」とは?

作品を作りだすとき、自分だけの発想ではなく、人のいいところを真似して自分のものとし、物づくりするとき「換骨奪胎」【かんこつだったい】といいます。

例えば、人気を集める芸術家の作品から学ぶべきところに注目して、自分の想像を膨らませるといった行為を指すのです。

他者への作品に理解力を示しつつ、尊敬の念を持ち、その描き方や色使いを真似してみたり、発想力から新たな作品を生み出します。


「パクリ」とは?

他者の作品をまるきり真似して、自分のものとして世の中に送り出す行為を「パクリ」といいます。

この行為して、世間から高い評価をもらうといった卑怯なことして忌み嫌われてしまうやり方を指すのです。

また、真似する側はまったく作者に対して尊敬などせず、敬うといった気持ちがないからこそ簡単に作品の描き方や色使いをそのまま真似します。


「換骨奪胎」と「パクリ」の違い

「換骨奪胎」「パクリ」の違いを、分かりやすく解説します。

尊敬の念を持って相手のいいところを自分の作品の中に取り入れることを「換骨奪胎」といいます。

その人の考え方に共鳴したり、やり方を見習って自分もそのようなものを作り出したいと考えて作品を生み出すわけです。

もう一方の「パクリ」は相手に対して共鳴などせず、売れるから真似してやろうといった悪い魂胆で作品を真似するといったところが違います。

「換骨奪胎」の例文

・『評価が高い作品から換骨奪胎して描いた絵画が高値で売れた』
・『シェイクスピアの作品から換骨奪胎して作った舞台が話題を呼ぶ』

「パクリ」の例文

・『凄い売り上げを叩き出す商品をパクリ、訴えられた』
・『パクリ疑惑が持ち上がった芸術家にがっかりする』

まとめ

似ているようでまったく反対の意味を持つ言葉を2つご紹介しました。

状況に応じて自分なりにうまく場面によって使い分けてみるといいでしょう。

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