この記事では、「ヘッジファンド」と「機関投資家」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ヘッジファンド」とは?
「ヘッジファンド」=“hedge fund”とは、「私募形式により出資者を募った投資ファンド」を意味する言葉です。
「投資信託」は一般公募で様々な出資者を募りますが、「ヘッジファンド」の場合は主に金融機関や富裕層など、いわゆる大口投資家から出資者を募る点が最大の特徴です。
「ヘッジファンド」の購入資格を満たしている投資家は「適格投資家」と呼ばれ、億単位の資産や年収が必要であるとも言われています。
また、「投資信託」とは違い、「ヘッジファンド」は相場の上昇トレンド、下降トレンドにかかわらず、いついかなるときにも絶対的に利益を上げることが求められます。
そのため、株や債権をはじめ手広く金融商品を取り扱っていることから、「ヘッジファンド」は「オルタナティブ投資ファンド」の1つとしても数えられています。
ちなみに、“hedge”(ヘッジ)は「リスクを回避する」や「大きな損失が出ないように策を打つ」という意味が含まれる英単語です。
「機関投資家(きかんとうしか)」とは?
「機関投資家」とは、「顧客から預かった資金を元手に株式や債権の運用を行う大口投資家」のことです。
「機関投資家」の例としては「信託銀行」や「信用金庫」、「年金基金」や「共済組合」、「生命保険会社」や「損害保険会社」などが該当します。
「ヘッジファンド」と「機関投資家」の違い
「ヘッジファンド」と「機関投資家」の違いを、分かりやすく解説します。
「ヘッジファンド」は大口投資家に限定して出資者を私募した投資ファンドを指す言葉です。
対して、「機関投資家」は「信託銀行」や「年金基金」など、顧客から拠出された資金を元手に資産運用を行う大口投資家を指す言葉です。
まとめ
「機関投資家」は「信託銀行」や「信用金庫」などの大口投資家のことであり、その大口投資家に限定して出資者を募った投資ファンドが「ヘッジファンド」ということでした。