お好み焼きやちらし寿司には欠かせない桜えびと小えびは同じもの?
この記事では、「桜えび」と「小えび」の違いを分かりやすく説明していきます。
「桜えび」とは?
桜えびとは駿河湾を中心に近接した地域の深海で獲れる小型のサクラエビ科の40種類程度の総称です。
静岡県では春の風物詩にもなっており、春の漁期中には静岡市の清水区から由比・蒲原付近の沿岸は桜えびの天日干しでピンクに美しく染まっているのを見ることができるでしょう。
駿河湾近辺の深海、東京湾や相模湾にも生息していますが、日本の漁獲量のほぼ100%が駿河湾産となっています。
「小えび」とは?
文字通りに小さなサイズの桜えびに似たえびを小えびと呼びます。
またエビではないオキアミ類まで含めて呼ぶことも多いでしょう。
小えびは東南アジアが主な漁獲場となるアキアミ、カップヌードルに入っているプーバラン、釣り餌として使われるナンキョクオキアミなどが代表的なものとなります。
「桜えび」と「小えび」の違い
「桜えび」と「小えび」の違いを、分かりやすく解説します。
基本的には桜えびは品種を指しますが、特定の一種類だけを捉えて桜えびと呼ぶわけではありません。
小えびは単純に小さいえびの総称として使われることが多いでしょう。
混同しやすい例としては乾物の小えびが挙げられます。
アミエビ使用と記載されていることが多くオキアミと思ってしまう人も少なくありません。
アミエビはアミ目やオキアミ目ではなくアキアミというえびの品種です。
アキアミはサクラエビ科ですがサクラエビ類ではないため、机上では別物として扱われます。
その一方でスーパーの惣菜や外食チェーンでは桜えびと銘打って、提供している場合も多いのが本当のところでしょう。
まとめ
桜えびはサクラエビ科サクラエビ類に属するえびの品種名、約40種類程度が該当し、これらの総称になります。
小えびは30mmから40mmサイズのえび類とアミ目オキアミ目の総称だと言っていいでしょう。
またサクラエビ科であってもアミエビ(アキアミ)を含め、カスミエビ類などは小えびとして呼ばれます。
ただし実際の漁関係の方はそこまで厳密に使い分けているわけではありません。
広義には駿河湾の桜えびや富山湾の白えびも小えびとして呼ばれることもあります。