この記事では、「世相」と「世情」の違いを分かりやすく説明していきます。
「世相」とは?
「世相」は「せそう」と読みます。
意味は「世の中や社会の様子やありさま」です。
その時に、世の中がどの様な状態であるか、どの様な傾向があるのかなど、世間で起きていることの流れや風潮などを表します。
「世相」の言葉の使い方
「世相」は名詞として「世相を反映する」「世相を風刺する」などと使われます。
「世」は「よ」とも読み「よのなか」「ある尺度で区切られる時間」という意味、「相」は「物の姿・ようす」「たがいに」という意味、「世相」で「ある世のなかで特徴的に見られる様子のこと」になります。
「世情」とは?
「世情は「せじょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「世の中の様子やありさまなど、ものごとの背景をうかがわせるもの」という意味です。
2つ目は「世の中の人々が持っている人としての心」という意味です。
「世情」の言葉の使い方
「世情」は名詞として「世情に疎い」「世情に通じている」などと使われます。
「世」「よのなか」「ある尺度で区切られる時間」という意味、「情」は「なさけ」とも読み「ものごとに感じて起こる心の動き」「思いやり」「ものごとの実際のありさま」という意味、「世情」で「世の中で実際に起きているものごとや、それに対する人の心の動きのこと」になります。
「世相」と「世情」の違い
「世相」は「ある世のなかで特徴的に見られる様子のこと」「世情」は「世の中で実際に起きているものごとや、それに対する人の心の動きのこと」です。
「世相」の例文
「世相」の例文は以下の通りです。
・『世相を反映した楽曲が流行る』
・『世相を風刺したイラストが出回る』
・『インスタは世相を映す鏡と言える』
「世情」の例文
「世情」の例文は以下の通りです。
・『世情に疎いので当事者の気持がよく理解できない』
・『世情を踏まえて完全防音のマンションを購入する』
・『世情の変化により共働き世帯が増える』
まとめ
今回は「世相」と「世情」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。