この記事では、「仕方」と「方法」の違いを分かりやすく説明していきます。
「仕方」とは?
この言葉には3つの意味があります。
1つめはやり方です。
「掃除の仕方」のような使い方をします。
床を雑巾で拭くときにはやり方があります。
まず、雑巾を水で濡らし、固く絞ります。
このときに水がぽたぽたと垂れてはいけません。
雑巾がたっぷりと水を含んでいると、床がびしゃびしゃとしてしまうし、床の材質によっては傷めてしまいます。
固く絞ることが重要です。
そして、雑巾を手に持ちやすい大きさにして、床を拭いていきます。
このときに、雑巾を一方向に動かすことがポイントです。
ぐるぐると円を描いたりするのではなく、右左などと動かしていきます。
これを「掃除の仕方」といいます。
2つめの意味は他人に対する行動や態度です。
「親に対する仕方だろうか」のような使い方をします。
3つめの意味は身ぶりです。
「方法」とは?
この言葉には2つの意味があります。
ひとつは、やり方です。
使った後の油を捨てるときのことで説明をします。
油をそのまま排水口に流してはいけません。
捨てるやり方には、油を固める処理剤を使用する、新聞紙に油を吸わせるなどがあります。
これを「油を捨てる方法」といいます。
もう一つの意味は哲学での言葉で、真理に至るための考えの進め方です。
「仕方」と「方法」の違い
「仕方」と「方法」の違いを、分かりやすく解説します。
2つの言葉は同じような意味なのですが、やや違いがあります。
前者の場合は、ある事柄を成し遂げるための行動の内容を意味します。
後者の場合は、ある事柄を成し遂げるための行動の内容のことだけでなく、それに必要なものを具体的に指す意味も含みます。
「会社に行く方法」という使い方をしても、「会社に行く仕方」とはいいません。
同じように使うことができない場合があるのです。
まとめ
2つの言葉は似たような意味なのですが、行動の内容なのか、行動の内容と行動に必要な具体的なものを指すのか、という点に違いがあります。