この記事では、「万全」と「万端」の違いを分かりやすく説明していきます。
「万全」とは?
「万全」は「ばんぜん」と読みます。
意味は「少しも手落ちがなく、極めて完璧な様子」です。
あらゆることに関して少しの不備もなく、全てにおいて安心できる様子を表します。
「万全」の言葉の使い方
「万全」は名詞・形容動詞として「万全だ・である」「万全の体制」などと使われます。
「万」は「数値の単位」から転じて「非常に数が多いこと」という意味、「全」は「欠けるところがない」「すべて備わっている」という意味、「万全」で「すべてにおいて欠けるところなく備わっている様子」になります。
「万端」とは?
「万端」は「ばんたん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「あるものごとについてのあらゆる事物や方法」という意味です。
2つ目は「万端整う」からの拡大解釈として「全ての事が整っていること」という意味です。
「万端」の言葉の使い方
「万端」は名詞・形容動詞として「準備万端だ・である」「万端整う」などと使われます。
「万」は「数値の単位」から転じて「非常に数が多いこと」という意味、「端」は「ものごとの始め」「はし」「事柄」という意味、「万端」で「あらゆることの隅々まで」になります。
「万全」と「万端」の違い
「万全」は「すべてにおいて欠けるところなく備わっている様子」です。
「万端」は「あらゆることの隅々まで」です。
「万全」の例文
「万全」の例文は以下の通りです。
・『災害時を想定して万全の備えをしておく』
・『決勝戦に万全の体制で臨む』
・『体調は万全だ』
「万端」の例文
「万端」の例文は以下の通りです。
・『出発に向けて準備万端整う』
・『必要な資料は万端整っている』
・『トラブルに備えて万端の策を講じておく』
まとめ
今回は「万全」と「万端」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。