この記事では、「調子」と「具合」の違いを分かりやすく説明していきます。
「調子」とは?
この言葉にはいくつもの意味があるのですが、主なものは4つです。
1つめは、音の高低の状態や、速さの状態です。
リズムともいいます。
演奏をするときに、足や手でリズムをとることがあるでしょう。
そのことを「足で調子をとる」といいます。
2つめの意味は言葉の表現のようすです。
音声の強弱や言い回しなどのことを意味します。
「穏やかな調子で話す」のような使い方をします。
3つめの意味は、動作や物事が進む状態です。
滞りなく進むことを「調子よく進む」といいます。
また、気分よく物事を進めて行ける状態のことは、「調子が出る」といいます。
4つめの意味は、活動するものの状態です。
「エンジンの調子がよい」「体の調子が悪い」のような使い方をします。
生物だけでなく、無生物の活動の状態もいいます。
「具合」とは?
この言葉には5つの意味があります。
1つめは、活動や機能の面からみた状態です。
「エンジンの具合」のような使い方をします。
2つめは心身の状態です。
からだの状態がよいことを「具合がよい」といいます。
人間の心身の状態のことだけでなく、動物の心身の状態も意味します。
3つめは物事の進め方です。
「こんな具合で進めていきましょう」のような使い方をします。
4つめは、物事を行うときの状況、都合です。
「今日は出かけるのに具合が悪い」のような使い方をします。
5つめは体裁、体面です。
「調子」と「具合」の違い
「調子」と「具合」の違いを、分かりやすく解説します。
活動するものの状態という意味が同じです。
この意味では、生物のことについても、無生物のことについても、どちらの言葉も使われます。
どちらも複数の意味を持っており、その部分に違いがあります。
まとめ
同じ意味で使われることもある2つの言葉です。
どちらも複数の意味を持っており、活動するものの状態という意味以外の部分に違いがあります。