「外交的ボイコット」と「ボイコット」の違いとは?分かりやすく解釈

「外交的ボイコット」と「ボイコット」の違いとは?違い

2022年の北京オリンピックの際に、おおきなニュースになったのは、アメリカなどが政府関係者を出席させないという決定をしたことで、これは「外交的ボイコット」と呼ばれました。

それでは、この「外交的ボイコット」とはどういう意味でしょうか。

また、「ボイコット」とは、どう違うのでしょうか。

この記事では、「外交的ボイコット」「ボイコット」の違いを分かりやすく説明していきます。

「外交的ボイコット」とは?

「外交的ボイコット」とは、前述のオリンピックのボイコットのように、政治的な目的があるものに対して、あえて出席しないことによって、開催国や主催者などに外交的なダメージを与えることを言います。

英語では、「diplomatic boycott」と言い、外交手法の一つとして行われます。


「ボイコット」とは?

「ボイコット」とは、英語の「boycott」をカタカナで表記したことばで、何かの催し物や大会などに敢えて参加しない、あるいは誰かを仲間から排除することを表すものです。

元々は、イギリスのチャールズ・ボイコットという軍人が同盟から排斥されたことから付けられた言葉です。


「外交的ボイコット」と「ボイコット」の違い

「外交的ボイコット」「ボイコット」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つの言葉は、もともとボイコット、つまり、何かへの出席や参加などを取りやめることを示す言葉であることは同じですが、「外交的」が付くことによって、一般的な「ボイコット」とは違う明確な意図が現れます。

それは、「外交的な駆け引きとしての目的」です。

すなわち、本来は参加するはずの催物への参加を取りやめることによって、それを主催している国や団体に対して、プレッシャーをかける、あるいはやってきたことを非難する意味となります。

まとめ

この記事では、「外交的ボイコット」「ボイコット」の違いを、解説してきました。

元々、オリンピックのようなスポーツの祭典は、政治とは切り離されて行われるべきであるというのが、基本であるということは誰でも知っていることです。

しかし、「外交ボイコット」のような言葉があるということは、すなわち、オリンピックは政治的な目的に利用されているということの証拠でもあります。

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