この記事では、「コンサートマーチ」と「行進曲」の違いについて紹介します。
コンサートマーチとは?
コンサートマーチとは、吹奏楽やブラスバンドのために作曲された行進曲のことをいいます。
コンサート等の演奏会やイベント等で演奏されます。
英語の「concert march」をそのまま日本語にした言葉で、「concert」は音楽を演奏する演奏会やイベントです。
「march」は、行進曲のことを指しています。
コンサートマーチは実際に行進するために書かれた曲ではなく、行進するイメージは感じられるものの聴衆に聴かせるための曲です。
そのためより難しいリズムが含まれていたり、ゆっくりとした拍子で演奏されることもあります。
行進曲とは?
行進曲とは、歩速をそろえて行進を行うために演奏する曲のことをいいます。
行進曲は、軍や儀式などで用いられてきた歴史があります。
行進曲で有名な曲を上げると、「トルコ行進曲」や「結婚行進曲」「威風堂々」等があります。
「トルコ行進曲」はモーツァルトが作曲した行進曲で、オスマン帝国の軍楽隊の音楽に影響を受けて作られました。
「結婚行進曲」はメンデルスゾーンの「夏の夜の夢」の一曲で、結婚式の入場や退場の際に使われることも多い曲です。
コンサートマーチと行進曲の違い
行進曲は実際に行進を行うための曲で、コンサートマーチは行進曲をイメージして作られた聴衆に聴かせるための曲です。
行進曲は行進しやすいメロディやリズムになっていますが、コンサートマーチの場合には難しいリズムが含まれていることもあります。
また、コンサートマーチの場合には、テンポが速すぎたりゆっくりしすぎて歩きにくい曲のこともあります。
それから行進曲よりも、コンサートマーチの方が序奏は長めです。
まとめ
行進曲は行進するための曲ですが、コンサートマーチは行進するために作られた曲ではありません。
コンサートマーチには難しいリズムが含まれていることもあります。