「草木灰」と「クン炭」の違いとは?分かりやすく解釈

「草木灰」と「クン炭」の違いとは?違い

この記事では、「草木灰」「クン炭」の違いについて紹介します。

草木灰とは?

草木灰とは、枯れた草や木、ワラ、落ち葉などを燃やして作る灰のことをいいます。

草木灰にはカリウムや石灰分が多く含まれていて、自分でも作ることができる肥料として知られています。

カリウムは水に溶けやすいので、速効性があります。

それからリン酸やケイ酸なども含まれており、強いアルカリ性です。

そのため土をアルカリ性に傾ける性質があります。

灰色及び白色をしており、粉末状です。

古くから農家を中心に肥料として用いられてきました。

植物を栽培する際に、土に混ぜ込むことで植物の成育を促すことができます。

市販されている草木灰もあります。


クン炭とは?

クン炭とは、もみ殻や木くずを400℃以下の温度で蒸し焼きにして作ったものです。

農業で土質を改良するために使われます。

クン炭を作る場合には、もみ殻から作るのが一般的です。

もみ殻は、お米を精米する時に出る外側の皮になります。

できるだけ無酸素の状態で作ります。

酸素があると、炭化せずに白い灰になってしまうからです。

微生物のエサとなる有機物は一切含まれていないので、カビや細菌の繁殖を抑える効果もあります。

クン炭にはアルカリ性になる炭酸カリウムや炭酸ナトリウムが含まれており、酸性の土壌に加えると中和してくれます。

また、表面に細かい穴があるので、通気性を良くしたり排水性を良くする効果もあります。


草木灰とクン炭の違い

草木灰は草や木、ワラなどから作られる肥料で、クン炭はもみ殻や木くずから作られる土質改良剤になります。

草木灰は速効性があるので土にまいて使うことが多く、クン炭は土に混ぜて使うことが多いです。

どちらもカリウムが多く含まれますが、草木灰の場合には何を燃焼させたかによって成分が異なります。

まとめ

草木灰は草や木、ワラなどを燃焼させて作る灰で、クン炭は主にもみ殻を蒸し焼きにして作ります。

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