この記事では、「警務部長」と「刑事部長」の違いについて紹介します。
警務部長とは?
警務部長とは、警察において人事や会計などを担う警務部の長です。
警務部は主に警察官の人事や教育、福利厚生などを担う部署になります。
警務部には、人事課や訟務課、給与課、厚生課、教養課などがあります。
人事課は人事を担当する課で、訟務課は訴訟が提起された場合に被告代理を務める課です。
給与課は、勤務の実態に基づいた給与計算や実際の支払いを担当する課になります。
また、警務部長は警察本部長に次ぐ地位にあり、警察組織の中では中枢を担っています。
警察庁のキャリアか準キャリアが就任することになっており、警視監から警視正までの階級にある人が警務部長を務めます。
刑事部長とは_
刑事部長とは、警察において刑事事件の捜査を担う刑事部の長です。
刑事部は様々な犯罪の捜査を行う部署で、捜査第一課~捜査第四課まであります。
また、鑑識課なども刑事部に置かれています。
捜査第一課は、強盗や殺人、誘拐、性犯罪など凶悪な犯罪を捜査します。
捜査第二課は、詐欺や贈収賄、脱税などの捜査を行います。
鑑識課は指紋や足跡など、証拠の採取を行うところです。
刑事部長には警察庁のキャリアが就くことがほとんどですが、ノンキャリアから刑事部長になった人もいます。
警務部長と刑事部長の違い
警務部長は、警察の人事や会計を担う警務部のトップです。
刑事部長は、主に犯罪捜査を担う刑事部のトップになります。
警務部長は警察本部長に次ぐ地位にあるので、キャリアか準キャリアが就きます。
ノンキャリアが警務部長になることはまずありません。
刑事部長の場合には、ごくまれにですがノンキャリアから就くことはあります。
また、刑事部長は特別捜査本部を設置する権限を持っています。
まとめ
警察の人事や会計を担う警務部のトップが警務部長で、犯罪捜査を担う刑事部のトップが刑事部長になります。