企業が新しく作り出したものを表す言葉として「新製品」と「新商品」があります。
2つの言葉はどのような基準で区別すればいいのでしょうか。
今回は、「新製品」と「新商品」の違いを解説します。
「新製品」とは?
「新製品」とは、「材料や原料を加工して新しく作り上げられた物品」を意味する言葉です。
「新製品」の使い方
元となる材料や原料を調達し自ら加工して作り上げた物品のことを「製品」といいます。
「新製品」は新しく作り出された製品を指す言葉です。
それまで作られていなかった全く新しい製品を指し、今までにあった「旧製品」や「従来品」と区別する意味で使われる表現です。
「新商品」とは?
「新商品」とは、「売るために用意された新しい物品」を指す言葉です。
「新商品」の使い方
販売により利益を得る企業は売るための物品を用意し顧客に販売します。
企業が顧客に販売するために用意する物品を「商品」といい、商品の中でもこれまでとは違う新しく加わったものを指す言葉が「新商品」です。
企業や店が販売品目として新たに取り扱う物品を指し、種類や販売方法などにかかわらず新しい商品は全て「新商品」になります。
新しさの明確な基準はなく販売から1月程度で「新商品」ではなくなることもあれば次の新しい商品が出るまでずっと「新商品」扱いされることもあります。
「新製品」と「新商品」の違い
自ら加工し製造した新しい物品が「新製品」、売るために用意した新しい物品が「新商品」という違いで区別されます。
どちらも新しく用意されたものですが「新製品」は自らの手で製造したもののみを指すのに対し、「新商品」は仕入れたり製造を委託したりなど自ら製造していないものも含むのが区別する基準です。
「新製品」の例文
・『新製品の開発に取り込む』
・『画期的な新製品が完成した』
「新商品」の例文
・『新商品の売れ行きはまずまずだ』
・『次々に新商品を投入する』
まとめ
「新製品」と「新商品」は自ら製造しているかどうかで区別されます。
明確な基準で分けられるので憶えておきましょう。