「学舎」と「校舎」は同じような意味で使われる言葉ですが、2つの言葉にはどのような違いがあり何を基準に区別されているのでしょうか。
今回は、「学舎」と「校舎」の違いを解説します。
「学舎」とは?
「学舎」とは、「学ぶための施設がある建物」を指す言葉です。
「学舎」の使い方
学問のための施設やその建物を指します。
学問機関としての意味で使われることもありますが一般的には利用されている建物自体を指す意味で使われる言葉です。
独立した施設として大型の建物が利用されることが多いですが、マンションのワンフロアを学問の施設として利用している場合はそのフロアが「学舎」になります。
明治から昭和初期にかけてよく使われた表現で近年はあまり使われていません。
歴史ある伝統校の校名などに名残が見られます。
「校舎」とは?
「校舎」とは、「学校として利用されている建物」を指す言葉です。
「校舎」の使い方
小学校や中学校など学校施設が授業のために利用している建物を指します。
小中学校や高校大学などの建物を指すほか、塾やカルチャースクールなどで利用されている建物も「校舎」と呼ばれます。
基本的には建物そのものを指す意味で使い学問を教える機関や仕組みを指す意味で使うことはほぼありません。
「学舎」と「校舎」の違い
「学舎」と「校舎」はどちらも学問のための施設として使われている建物を指す言葉です。
「学舎」は建物のほか教える機関としての学校や塾を指す意味でも使いますがやや古めかしい表現で現在はあまり使われていません。
「校舎」は広く使われている言葉ですが建物自体を指す意味でのみ使い、学校や塾など学問を教える機関を表す意味では使わないという違いがあります。
「学舎」の例文
・『老朽化した学舎を取り壊す』
・『学舎に通って学問を身につける』
「校舎」の例文
・『新しい校舎が完成した』
・『校舎の中に避難する』
まとめ
「学舎」と「校舎」は意味の大部分は共通していますが使われている時代や表す範囲に違いがあります。
それぞれの意味を正しく理解して使い分けましょう。