この記事では、「修行」と「修養」の違いを分かりやすく説明していきます。
「修行」とは?
この言葉には3つの意味があります。
1つめは、悟りを得るために心身浄化を習い納めること、仏道の道に励むことです。
禅宗では、雲水と呼ばれるものたちが作務や座禅などを行っています。
これらは、悟りを得るための行いです。
このような行いに努めることを「修行」といいます。
2つめの意味は、托鉢や巡礼をして歩くことです。
托鉢とは、僧尼が鉢を持って各戸の前に立ち、食物や金銭などを受けることをいいます。
仏道に努めるための行いです。
3つめの意味は、学問や技術を向上させるために努力して学ぶことです。
この意味では「修業」と書くこともあります。
学問、芸術、技術などについての言葉です。
「修養」とは?
学問を修めて人格を磨き高めることです。
さまざまな知識を得て高め、そして人格も高めていくことをいいます。
ただ知識が豊富だというのではなく、人格を高めるという意味も含まれています。
たくさん勉強をしていれば、知識を高めることができるでしょう。
しかし、たくさんの知識を持っていても、道徳的な基準から見て優れているとはいえない人もいます。
このような人は「修養」ができていないといえます。
学問を修めることによって、人格も高めていく行いを意味します。
「修行」と「修養」の違い
「修行」と「修養」の違いを、分かりやすく解説します。
「修」という漢字を使用している点が同じです。
「修」という漢字には、おさめる、まなぶという意味があります。
そのため、どちらの言葉にも修めるという意味が含まれています。
「修業」は仏道についての意味がありますが、「修養」には仏道の意味がありません。
また、「修養」には人格を高めるという意味も含まれています。
まとめ
「修」という漢字を使用しており、どちらの言葉にも修めるという意味が含まれていますが、それぞれ意味するものは異なります。