「お加減」と「ご加減」の違いとは?分かりやすく解釈

「お加減」と「ご加減」の違いとは?分かりやすく解釈違い

病気のお見舞いなどに行くときにまず発せられるのが「御加減いかがでしょうか」という表現です。

これくらいよく使われている言葉はないでしょう。

では、これは「お加減」と読むのでしょうか。

それとも、「ご加減」と読むのでしょうか。

この記事では、「お加減」「ご加減」の違いを分かりやすく説明していきます。

「お加減」とは?

「お加減」とは、「加減」という言葉に、尊敬の接頭語をつけたもので、「体調」とか「調子」という意味があります。

「加減」という言葉は、「足したり引いたり」という意味なので、本来は「火加減」「味加減」などのように、「量が多いか少ないか」というような意味にであり、そこから「適度な状態」のことを言うようになったと思われます。


「ご加減」とは?

「ご加減」とは、「加減」という言葉に。

尊敬の接頭語の「ご」がついたものです。

「加減」の部分に関しては、すでに説明した通りで、「体調」「調子」という意味があります。

「御」という尊敬の接頭語をつけるときには、本体の部分の読みが和式の読み(多くは訓読み)であるか、中国式の読み(多くは音読み)であるかによって変わり、和式は、同様に和式読みの「お」であり、中国式の場合は、同様に「ご」という読みになります。


「お加減」と「ご加減」の違い

「お加減」「ご加減」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つは、「加減」という言葉に敬語としての接頭語をつけたものであり、意味は「お体の調子」であることまで全く同じです。

つまりこの2つに違う部分はありません。

しかし、この2つには明確な正誤があります。

つまりすでにご説明したように、敬語の「御」の読み方の標準では「ご加減」が正しいのですが、現代における事実上の使用基準からいえば圧倒的に「お加減」が正しいということです。

これは、おそらく「か行」の音が3つ続くのは読みにくいということからきているのではないかと考えられます。

まとめ

この記事では、「お加減」「ご加減」の違いに関して説明してきました。

この言葉は、「御」の読み方の変則的なものとして、有名ですが、なぜこうなったのかを考察してみるのも楽しいものです。

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