「逢瀬」と「密会」はどちらも人と人が会うことを意味する言葉です。
具体的にどんな人が何のために会うことを指し、どのような基準で区別されるのでしょうか。
今回は、「逢瀬」と「密会」の違いを解説します。
「逢瀬」とは?
「逢瀬」とは、「色恋のために会うこと」を指す言葉です。
「逢瀬」の使い方
惹かれ合った者同士が色恋を目的に時間を作って会う機会を指す言葉です。
一般的には堂々と会うのではなく周囲の目を気にするようにひっそりと会うさまを表します。
やや古い表現で最近は滅多に使われません。
どちらかといえば人目を忍ぶ恋やただならぬ関係といったニュアンスで使われますが、必ずしも周囲に知られてはならない関係でなく健全なお付き合いであってもわざわざ周囲に知らせず2人きりで会う機会を設けていれば「逢瀬」に当たります。
「密会」とは?
「密会」とは、「人に隠れてこっそり会うこと」を指す言葉です。
「密会」の使い方
周囲に知られるとまずい秘密の会合や内緒の会談など、他の人から隠れるように密かに会う行為を指します。
惚れあった者同士が色恋のために会う場合にも使いますが、機密情報に関する話し合いや秘密裏に進められている交渉など色恋以外の目的で会う場合も「密会」と表現します。
「逢瀬」と「密会」の違い
どちらも人目につかないようこっそり会う行為を指しますが色恋を目的に会うのが「逢瀬」、人に知られないことを重視して会うのが「密会」という違いで区別されます。
色恋に限って使う「逢瀬」に対し「密会」はさまざまな目的に使える表現です。
「逢瀬」の例文
・『束の間の逢瀬を楽しむ』
・『人目を忍んで逢瀬を重ねる』
「密会」の例文
・『与野党の大物が料亭で密会した』
・『密会現場をスクープ写真に撮られる』
まとめ
「逢瀬」と「密会」はどちらも隠れて人に会うことを表す言葉ですが会う目的に違いがあります。
何のために会うのかを基準にして2つの言葉を使い分けてください。
