この記事では、「演技」【えんぎ】と「芝居」【しばい】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「演技」とは?意味
役者が演じることを「演技」【えんぎ】といいます。
人前で音楽に合わせて曲芸して見せたり、歌を歌いながら舞うなどして楽しませるわけです。
ときに、技を取り入れた歌舞を演じる人もいるなど、自分が得意とするものを選んで魅力的に見せます。
技を取り入れての演技に焦点を当てているものという意味が転じて、役者は本心を隠し、表情や動きで見せかけの態度を見せるわけです。
「芝居」とは?意味
人をだますために行動したり、仕草することを「芝居」【しばい】といいます。
「猿芝居」といえば、まるで動物の猿のように動き回って 滑稽な姿を見せて観客を笑わせるのです。
「芝居を打つ」といえば相手を惑わすため、あたかもその人になりきって演じます。
このように、役者ではない人が目的を持って演じ、行動するという意味があるのです。
「演技」と「芝居」の違い
「演技」と「芝居」の違いを、分かりやすく解説します。
自分が得意とする技を持って人前で分かりやすく、魅力的に演じることを「演技」といいます。
このことから、自分の気持ちや考えを隠すようにして演じるわけです。
もう一方の「芝居」は、演劇全般を指す言葉になり、一般人であっても相手を惑わしたり、人を笑わせたいと思うとき演じて見せます。
相手をうまく騙したいと思うとき、よく使われている行動を指すわけです。
「演技」の例文
・『彼女の演技力に思わず身を乗り出して見入ってしまった』
・『熱気が伝わるほど迫力ある演技を見せる役者に惚れた』
「芝居」の例文
・『猿芝居と見破ると、兄は照れくさそうに部屋を後にした』
・『浮気して帰りが遅くなったので、妻に芝居を打ってみた』
まとめ
どちらも人の前で演じることに焦点を当てた行為を指すものですが、意味に違いがありますので、自分なりに異なる点をよく見比べてみるといいでしょう。