「枚数」と「部数」はどちらも数量を表す時に使う言葉です。
二つの言葉はそれぞれ何の数量を表し、どのような違いで使い分ければいいのでしょうか。
今回は、「枚数」と「部数」の違いを解説します。
「枚数」とは?
「枚数」とは、「薄くて平たいものの数」を意味する言葉です。
「枚数」の使い方
紙や板など薄くて平たい平面状のものを数える時は単位として「枚」を用います。
「枚数」は「枚」と数えるものの数量を表す言葉です。
具体的な基準はありませんが一枚の厚みが薄いものを数える時の単位が「枚」なので「枚数」という場合は立体的なものではなく平面的なものの数量を表しています。
「部数」とは?
「部数」とは、「出版や印刷したものの数」を指す言葉です。
「部数」の使い方
新聞や雑誌、書籍や会報など他人に読ませる目的の内容を伴う印刷物や出版物を数える時は「部」という単位を使います。
「部」という単位で数えるものの数量を表す言葉が「部数」です。
「部」には区分けされたまとまりという意味があるので複数のページで構成される書籍や新聞などひとまとまりで完成する印刷物や出版物を「部」と数えます。
一般的には出版物の発行数という意味で使われている言葉です。
「枚数」と「部数」の違い
紙のような薄いものの数量が「枚数」、まとまった内容で製作された印刷物や出版物の数量が「部数」という違いで区別されます。
内容のひとまとまりで数えるのが「部数」なので内容と関係なくバラバラにした新聞紙を数える場合は「枚数」と表現します。
1枚の壁新聞でも内容に注目して数える場合は「枚数」ではなく「部数」です。
「枚数」の例文
・『枚数を数える』
・『全員に行き渡るだけの枚数を用意してある』
「部数」の例文
・『赤字を出さないだけの部数を発行する』
・『人気作品のおかげで部数は右肩上がりだ』
まとめ
「枚数」と「部数」はどちらも数量を表す言葉ですが数える対象によって使い分けられています。
同じ材質でも形状や内容によって違いがあるので、数える対象がどのようなものなのか正しく理解して区別してください。