大学などの卒業にあたっての最も大きな関門は「卒業論文」です。
この記事では、「修士論文」と「卒業論文」の違いを分かりやすく説明していきます。
「修士論文」とは?
「修士論文」とは、大学院の修士課程、あるいは博士前期過程の終了に際して提出する論文のことです。
一般的には、担当教授の助力を得て執筆しますが、学生の独自の考えを重要視し、新規性も審査されます。
査読は一般的には複数の教授によって行われ、内容は厳正にチェックされます。
英語では「master’s thesis」や「master’s paper」と呼ばれます。
「卒業論文」とは?
「卒業論文」とは、その名の通り卒業に際して提出する論文のことです。
4年生大学の多く、短期大学、高等専門学校などで義務化されています。
4年生大学では「学士論文」と言われることもあります。
内容は専門課程で学んだ内容を、通常は担当教授のアドバイスの元に明確化するのが目的で、内容の新規性に関しては多くを求められないのが普通で、査読は行われますが、修正することによって受理されるのが普通です。
英語では「graduation thesis」あるいは「graduation paper」と言います。
「修士論文」と「卒業論文」の違い
「修士論文」と「卒業論文」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、大学や高等専門学校などで行った研究をまとめるものですが、基本的には「誰が書くか」が違います。
すなわち、「修士論文」を書くのは「大学院の修士課程あるいは博士前期課程の学生」、「卒業論文」を書くのは「4年制大学、短期大学、高等専門学校の学生」です。
これは実質的には「修士になるための論文」と「学士、あるいは同等の学位を得るため論文」となります。
まとめ
この記事では、「修士論文」と「卒業論文」の違いを、解説してきました。
「卒業論文」と聞くと卒業にあたって必ず提出しなければならないと思ってしまいますが、学校や学科によっては義務でなかったり、試験だったり、面接だけが行われることもあります。