この記事では、「敬具」と「敬白」の違いを分かりやすく説明していきます。
「敬具」とは?
「敬具」は、謹んで相手に申し上げる際に使用する文章を構成するワードです。
主に手紙などで使用するワードで文章の終わりに設置することで、謹んで申し上げたという意味を持たせるワードです。
なお、つつしむは、敬語の表現法の一つで恭しさを表現します。
ちなみに、この言葉は、末尾の言葉で文章の最後に記すという特性上、文章を最後まで見てもらって初めて恭しさを強調するため、記載している文章もできるだけ相手を思いやる文章である必要があります。
「敬白」とは?
「敬白」は、敬意をもって申し上げるという際に使用する言葉で、文章を構成するワードの一つです。
こちらの言葉の意味は、敬意をもってして文章に記したことを申し上げたという意味を持ちます。
この言葉も文章の最後に設置することで、敬意をもってして文章を記して申し上げたという意味になります。
「敬具」と「敬白」の違い
両者の違いは恭しく文章を取りまとめるか、敬意をもってして文章を取りまとめるかという違いです。
なので、受け手側が、恭しいと「敬具」という言葉から感じ取れば、それは、「敬具」になり、「敬白」であれば、文章から敬意を感じ取れば、「敬白」になります。
よって、両者の違いは、最終的に文章を締めくくる表現が違うだけです。
まとめ
「敬具」については、恭しさを表現するため、相手に対して礼儀を尽くし丁寧さとか優しさを文面に見せる必要があります。
なので、文面に優しさがない、丁寧さがないなどの場合、望ましい文章の締めくくりではありません。
一方、「敬白」は、相手に対して敬意を示しているため、こちらも同様に文章から相手に対して敬意を全く払っていない文章である場合、締めくくりとしてはふさわしくないです。
この2者の言葉の共通点は、締めくくりに使用するワードである点で文章の最後で使用することで文章の内容がどうであるかを記すまとめになるので、内容とまとめが合致していない場合、単なる失礼な文章になるので注意です。