「経師屋」と「表具屋」の違いとは?分かりやすく解釈

「経師屋」と「表具屋」の違いとは?違い

この記事では、「経師屋」「表具屋」の違いを分かりやすく説明していきます。

「経師屋(きょうじや)」とは?

「経師屋」には以下の意味が含まれています。

「書画の幅や屏風、襖などを表装する職人」
「女を手に入れようと狙う男を指した俗語」
「経師屋」「経師(きょうじ)」とも呼ばれ、もともとは経巻の書写や表装を仕事にする人のことを指していました。

平安時代末期になると、個人による写経が流行し、鎌倉時代以降にかけて表装のみを行う専業となり、江戸時代になると掛け軸の表装や障子や襖の張替、和本の装丁なども行うようになったそうです。

そして、もう1つの「女を手に入れようと狙う男」という意味ですが、これは「貼る」「張る」(つけ狙うという意味)が掛けられて生まれた俗語的表現になります。


「表具屋(ひょうぐや)」とは?

「表具屋」とは、「書画の幅や屏風、襖などを表装する職人」という意味を指す言葉であり、先述した「経師屋」と同義語になります。

「表具(ひょうぐ)」とは、「掛け軸、襖、屏風、衝立、額のような布や紙などを張ることによって仕立てられたもの」を指します。

「表具」の技術は平安時代頃から鎌倉時代のあいだに中国から伝来したとされており、経巻や仏画などの装飾、保護が始まりと言われています。


「経師屋」と「表具屋」の違い

「経師屋」「表具屋」はいずれも「書画の幅や屏風、襖などを表装する職人」を指す言葉であり、2語は同義語の関係に当たると解釈できます。

細かな違いとしては、「経師屋」には「女を手に入れようと狙う男」を意味する俗語的表現が含まれています。

まとめ

「経師屋」「書画の幅や屏風、襖などを表装する職人」という意味のほか、俗語的表現として「女を手に入れようと狙う男」という意味を指す言葉です。

「表具屋」とは、「書画の幅や屏風、襖などを表装する職人」という意味を指す言葉です。

「経師屋」「表具屋」はどちらも「書画の幅や屏風、襖などを表装する職人」を指す言葉であることから、同義語の関係に当たると解釈できます。

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