美容室などに行くと、カットの最中に美容師が使っているのは「コーム」ですが、自分で使うのはほとんどが「ブラシ」です。
この記事では、「コーム」と「ブラシ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「コーム」とは?
「コーム」とは、日本語では「櫛」と言われている、髪の毛を整えるための器具です。
平たい形状で、一列に並んだ歯の部分を髪の毛に当てて梳かしますが、日本では髪の毛に付ける飾りとしても使用されています。
髪の毛を頻繁に洗えなかった時代には髪の毛についたごみや虱などを取り除くためにも使われていました。
「コーム」という名称は英語の「comb」からきていますが、この単語は「櫛」という名詞と「髪の毛を梳かす」という動詞の意味を持っています。
「ブラシ」とは?
「ブラシ」とは、ここで取り上げるのは「ヘアブラシ」のことで、持ち手についた平たい土台の上に数多くのピンが並んだ状態の、主に髪の毛を梳かすために使われる器具です。
素材や形、製法によって多くの種類がありますが、多くのものは髪の毛だけではなく地肌や毛根のケアにも使用されます。
英語では「hairbrush」と言います。
「コーム」と「ブラシ」の違い
「コーム」と「ブラシ」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、共に髪の毛を整えるために使用される器具ですが、多くの違いがあります。
髪の毛に当てる部分の名称、数、材質です。
「コーム」の場合は「歯」と言い、通常は一列で20-30本くらいで、本体と同じプラスティックや木製です。
それに対して「ブラシ」では「毛」といい、本体の平坦な土台の上に何列にも植えられて少なくとも50以上あります。
材質は獣毛、プラスティック、ステンレス等多くの種類があります。
また、使用する目的も違っていて、通常は「コーム」が分け目をつけたり、なでつける時に使用しますが、「ブラシ」は梳かしたり、巻くときに使います。
美容師が、カットしているときには「コーム」を、ドライヤーで乾かし、セットしているときには主に「ブラシ」を使うことからわかります。
まとめ
この記事では「コーム」と「ブラシ」の違いに関して説明してきました。
考えてみると、ビジネスホテルなどに泊まると必ず置いてあるのが「コーム」です。
おそらく、コストや衛生の問題もあって「ブラシ」を置くことはできないのでしょうが、最近のビジネスマンで「コーム」で自分の髪をセットする人はどのくらいいるのでしょうか。