この記事では、「ブラックスピネル」と「オニキス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ブラックスピネル」とは?
古くから他の宝石とスピネルは混同されやすく、「ブラックスピネル」もまたその例外だとは言えません。
「ブラックダイヤモンド」や「ブラックオニキス」と外見的には素人には一見見分けがつかないほどだと言えるでしょう。
近年ではパワーストーンとして急速に知名度を上げた事で知られています。
特にCOVD-19の流行下で落ち込んだ世相もあって、半ばステマ的に広まったと言っていいでしょう。
一般的に困難や試練下において、それを乗り越える活力を産み出すと信じられています。
「オニキス」とは?
縞瑪瑙とも呼ばれる宝石で現在ではオニキスと言えば間違いなく黒い宝石を連想する方が多いと言えるでしょう。
縞状の玉髄である特徴を持ちます。
パワーストーンとして魔除けの意味合いを持つために多くの小説や映画で守護石として登場、多くの作品で登場する姿が見られました。
天然もののブラックオニキスは皆無に等しくほぼ全てが人工着色されていると言っていいでしょう。
その方法は砂糖に浸して煮沸後、硫酸につけると簡単なものであるがゆえに古くから着色が浸透しています。
「ブラックスピネル」と「オニキス」の違い
「ブラックスピネル」と「オニキス」の違いを、分かりやすく解説します。
前者の偽物は簡単に着色製造できるオニキスで作ったものが出回るほどに外見は似ていると言っていいでしょう。
その一方で細かく見ていくと違いは感じられるはずです。
ブラックスピネルはブラックダイヤに匹敵するほどの光の屈折率を持ちます。
そのためにオニキスと比較した場合には透度、いわゆる輝きが全く違って見えるのは間違いありません。
特にブラックスピネルはその特徴からより光を反射しやすいカット方法を採用している場合が多く並べて比べるとそれは一目瞭然でしょう。
屈折率では前者が1. 718で後者は1. 53程度でした。
まとめ
ブラックスピネルの偽物はオニキスから作られるほどに外見の特徴は似ています。
しかし屈折率が違う事から、光の反射による煌めきで判別する事は可能だと言えるでしょう。
特にブラックスピネルの場合は光の反射を考慮して、ブラックダイヤモンドに寄せた加工をされる事が多いため、並べた際には一目瞭然です。
またカットした時に切子面がよりシャープなのがブラックスピネルにあたります。
これは硬度の違いによるものでした。