「寒天」と「ゼラチン」の違いとは?分かりやすく解釈

「寒天」と「ゼラチン」の違いとは?違い

この記事では、「寒天」「ゼラチン」の違いについて紹介します。

寒天とは?

寒天とは、テングサなどの紅藻類海藻から作られる食材です。

紅藻類の粘液質を凍結して乾燥させたものをいいます。

炭水化物を主成分としており、食物繊維も豊富に含まれます。

和菓子の材料にも使われており、寒天を溶かしてゼリー状に固めたものはみつ豆にも入っています。

また、杏仁豆腐やフルーツゼリー等を固める際にも用いられます。

牛乳に寒天を加えて固めたものは、牛乳かんと呼ばれています。

寒天は吸収されないノンカロリー食品なので、非常にヘルシーです。

油や糖分の吸収を抑える働きもあり、整腸作用もあることから健康食材として注目されています。


ゼラチンとは?

ゼラチンとはコラーゲンから作られたもので、様々な用途で用いられています。

コラーゲンは、動物の皮膚や皮などに多く含まれる成分です。

良く知られているのは食用のゼラチンで、ゼリーやババロアなどを作る際に固める目的で使われています。

ハムやソーセージを製造する際のゲル化剤や安定剤として使われることもありますし、チルド食品や市販の焼肉のタレ等に使われることもあります。

また、医療用や工業用、写真用など幅広い目的で使用されます。


寒天とゼラチンの違い

寒天もゼラチンもゼリーなどのお菓子を固めるために用いられますが、全く違う原料から作られます。

寒天は紅藻類と呼ばれる海藻から作られますが、ゼラチンは動物のコラーゲンから作られます。

それからゼリーを作った場合、寒天の方が食感には弾力がありゼラチンの方が滑らかです。

また、寒天を溶かす際には90℃以上にする必要があります。

ゼラチンの場合には、50℃~60℃程度で溶けます。

まとめ

寒天とゼラチンでは、食感や溶ける温度に違いがあります。

弾力があるのが寒天で、滑らかな食感なのがゼラチンです。

また、寒天は90℃以上で溶けますがゼラチンは50~60℃で溶けます。

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