この記事では、「ステンカラーコート」と「トレンチコート」の違いについて紹介します。
ステンカラーコートとは?
ステンカラーコートとは、後ろの襟が高くなっていてボタンが隠れる比翼仕立てというデザインが用いられているコートのことをいいます。
シンプルですっきりしたデザインのコートなので、ビジネスシーン等でも使われています。
腰や袖の部分に、ベルトが付いているものもあります。
ステンカラーコートというのは日本で生まれた言葉で、ステンカラーという英語があるわけではありません。
和製英語なので、海外でステンカラーコートといっても意味が通じないので注意が必要です。
トレンチコートとは?
トレンチコートとは、防水機能が備わっていてメンズライクなデザインのコートのことをいいます。
元々は、レインコートの一種でした。
イギリス軍が寒いヨーロッパで戦う時に防水機能があるコートを求めたことから開発されたといわれています。
実用性が高いコートですが、美的にも優れていたことから男性の定番のファッションとなりました。
有名な映画俳優たちがトレンチコートを身に付けたことからハードボイルドなイメージが定着し、スタイリッシュなファッションとして人気となります。
ステンカラーコートとトレンチコートの違い
ステンカラーコートの方が、トレンチコートよりもボタンやベルトなどの装飾が少ないシンプルなデザインになっています。
トレンチコートには襟元や手首にチン・ストラップという帯が付いていますが、これは軍隊の頃の名残で締めることで防寒対策になったからです。
肩にもショルダーストラップが付いており、ベルトをかけたり双眼鏡や水筒などを吊るためのものでした。
海外にはステンカラーコートという呼び名はなく、単にコートと呼んでいます。
また、トレンチコートに分類されることもあります。
まとめ
ステンカラーコートの方がシンプルなデザインで、トレンチコートの方がストラップやボタンなど装飾が多いです。