この記事では、「迂闊」と「不覚」の違いを分かりやすく説明していきます。
「迂闊」とは?
「迂闊」は「うかつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「うっかりして心が行き届かない様子」という意味で、つい大事なことへの考えが及ばないことです。
2つ目は「遠回りし過ぎて実情に合わないこと」という意味で、回りくどくて実際に役に立たないことです。
「迂闊」の言葉の使い方
「迂闊」は名詞・形容動詞として「迂闊だ・である」「迂闊に出歩く」などと使われます。
「迂闊」は中国から伝わった言葉で、本来は「まわりくどい」「役に立たない」という意味でしたが、日本語の「うっかり」「うかうか」と似ている為に「注意が足りない」という意味で使われる様になりました。
「不覚」とは?
「不覚」は「ふかく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「心や意識がしっかりしていないこと」という意味で、自分ではっきり意識していない様子のことです。
2つ目は「油断して失敗すること」という意味で、気持ちがゆるんで良くない結果につながることです。
3つ目は「覚悟ができていないこと」という意味です。
4つ目は「愚かなこと」という意味で、自分で何をしたか分かっていない様子のことです。
「不覚」の言葉の使い方
「不覚」は名詞・形容動詞として「不覚だ・である」「不覚にも寝坊した」などと使われます。
基本的に、自分で心や意識がはっきりしていない様子を表す言葉です。
「迂闊」と「不覚」の違い
「迂闊」は「うっかりして心が行き届かない様子」という意味です。
「不覚」は「自分で心や意識がはっきりしていない様子」という意味です。
「迂闊」の例文
「迂闊」の例文は以下の通りです。
・『迂闊にもOKと返事してしまった』
・『彼は真面目なので迂闊なことは言えない』
・『相手に暗証番号を教えたのは迂闊だった』
「不覚」の例文
「不覚」の例文は以下の通りです。
・『スタート直前に声を掛けられ不覚を取って出遅れる』
・『飲み過ぎて前後不覚になる』
・『会議の最終で不覚にもお腹が鳴る』
まとめ
今回は「迂闊」と「不覚」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。