この記事では、「逃げ腰」と「浮き腰」の違いを分かりやすく説明していきます。
「逃げ腰」とは?
「にげごし」と読み、今にも逃げようとする腰つきのことをいいます。
また、責任を逃れようとして、逃げるような態度をとることを指します。
腰は、本腰を入れるのように、体の中心を表し、真剣になるなどの意味があります。
そこが逃げている様子を表しています。
「逃げ腰」の使い方
「逃げ腰になる」などと、使います。
物理的に腰が引けているときにも使いますし、責任逃れなど、逃げようとしている素振り、態度についていうこともあります。
「浮き腰」とは?
「うきごし」と読み、「浮腰」とも書きます。
重心が定まらない不安定な腰つきのことをいいます。
また、柔道の技の一つです。
組んだあとに、相手の重心を崩して前のめりにさせて、自分の手を相手の後ろ帯に回し、自分側に寄せ付けます。
そのまま相手の腰を自分の腰に乗せ、腰の回転を使って投げる技です。
その他には、動揺して態度が落ち着かないことや、取引の方針が決定しないで迷うことという意味があります。
「浮き腰」の使い方
物理的に不安定な腰つきをしている場合にも使いますし、態度がへっぴり腰なときにも使用します。
「荷物を持って浮き腰になった」や、「彼の態度に浮き腰を感じる」などと、使用します。
「逃げ腰」と「浮き腰」の違い
今すぐにでも逃げ出しそうなくらい腰が引けているのか、不安定なのかという違いがあります。
また、柔道の技の「浮腰」は、相手の腰を浮かせて自分の方へ引き寄せ投げる技ですが、「逃げ腰」という技はありません。
「逃げ腰」の例文
・『彼は、責任を問われると、急に逃げ腰になった』
・『逃げ腰で交渉していると、足元を見られますよ』
「浮き腰」の例文
・『体操の浮き腰しんぴ倒立の練習をしているけれど、なかなか上手になりません』
・『営業方針を決めずに浮き腰になっていたので、他社に先を越された』
まとめ
どちらも腰がしっかりしていないさまを表しているので、似ている言葉です。
細かい違いを知って、使い分けてください。