この記事では、「該当」と「当該」の違いを分かりやすく説明していきます。
「該当」とは?
「該当」とは挙げられている条件を満たしているという意味の言葉です。
たとえば10歳未満の子供という条件があり8歳と11歳の子供がいれば8歳の子供はそれに「該当」していると言えます。
何に関する条件かや条件がいくつあるかなどは関係ありません。
また条件がいくつかある場合に求められているのはすべての条件を満たしていることですが、一部分だけでも当てはまっているなら部分的には「該当」すると言えるでしょう。
すべての条件を満たしておらず一部分だけであっても、その部分は条件を満たしているという意味で「該当」しています。
「当該」とは?
「当該」とは挙げられている話題に直接関係しているそれそのものを指す言葉です。
なにかの個体や事柄だけを指すことに使われます。
例えば何かの事件が起きたことを知らせるニュースではその事件を「当該」事件と言いますし、暴漢が刃物を振り回したという事件の場合はその犯人を「当該」の男性と呼ぶでしょう。
何かを指す時に「その」と言いますが、そのをかしこまった言い方をするための言葉が「当該」と言えます。
「該当」と「当該」の違い
「該当」と「当該」の違いを、分かりやすく解説します。
挙げられている条件を満たしていることを指す言葉が「該当」で、挙げられている話題に関係している何かを指す言葉が「当該」です。
条件次第では「該当」しているものが複数あることも珍しくありませんが、「当該」は複数のものを指すのではなく話題に挙げられている事柄に関する物事や人物などの一つを指して使われます。
まとめ
「該当」と「当該」は字面的には順番を入れ替えただけですが意味や使い方は大きく違っています。
ビジネスシーンではどちらも使われること場であり混同して使われることがありますが、条件に当てはまっているのが「該当」で話題に挙がったものやそれに関連する何かが「当該」としっかり区別して使い分けましょう。