この記事では、「府」と「県」の違いを分かりやすく説明していきます。
「府」とは?
「府」とは大政奉還後に重要な地域を特別に分けた呼称及びその名残です。
大政奉還によって日本の各藩は天皇家へその領地を奏上しましたが、その後明治政府が軍事や政治あるいは経済的に重要な地域は区別することにしました。
その結果生まれた江戸府「府」や神奈川「府」など「府」という行政単位です。
当初は10個の「府」がありましたが翌年にその中でも特に重要な東京「府」大阪「府」京都「府」だけが「府」と呼ばれるようになり、そのうち東京は都と呼ばれるようになった結果現在では大阪と京都だけが「府」と呼ばれています。
「県」とは?
「県」とは大政奉還後に特別に重要ではない地域を行政単位で区分けした呼称です。
明治政府は重要な土地を「府」と呼ぶことを決め他のと同じようにそれ以外の土地は「県」と呼ぶように決めました。
これが諸外国の影響を受けた近代化政策の一つである廃藩置県です。
この区分は現在でも引き継がれていて特別に重要度が高かった京都と大阪、それからさらに特別扱いで都と呼ばれた東京、五畿八道に由来する北海道を除いてほとんどの地域は「県」という行政区分としてあ疲れています。
「府」と「県」の違い
「府」と「県」の違いを、分かりやすく解説します。
大政奉還後の明治政府が重要な行政区域だと決めた地域が「府」でそれ以外の地域を区分けした行政区域が「県」です。
現在では経済の中心だった大阪と歴史の上で最重要な京都だけが「府」であり、それに加えて国としての中心となっている東京と例外的な北海道を除いたら全ての広域な行政区域が「県」として扱われています。
まとめ
「府」と「県」の違いは明治政府が重要とみなしたかそうでないかの違いであり、明治政府によって決められた区分が現在も続いています。
そのため「県」も人口や経済規模なども様々ですが、京都や大阪以上に経済が発達した「県」が出てきたとしても現在の「府」と「県」の区別が変わらない可能性も高いでしょう。