小学校や中学校の音楽の時間に演奏した楽器はたくさんありましたが、よく覚えている物の中に「木琴」と「鉄琴」があります。
特に「鉄琴」は片手で持ち運べるくらいの大きさで、演奏自体も難しくはなかった記憶があります。
この記事では、「鉄琴」と「グロッケン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「鉄琴」とは?
「鉄琴」とは、一般的には「金属製のバーをマレットで叩くことで音階を奏でることができる打楽器」のことを表す言葉で、木製の「木琴」と対をなすものです。
また、学校の音楽の時間などで使用される場合には「グロッケンシュピール」のことを指す場合もあります。
小さくて演奏しやすいので、教育現場でよく使用されます。
「グロッケン」とは?
「グロッケン」とは、ドイツ語の「グロッケンシュピール」のことで、金属製のバーを並べてマレットと呼ばれるばちで叩くことによって演奏する楽器のことです。
通常は台や共鳴管の上に並行に置いて演奏しますが、マーチングバンドで使われる「ベルリラ」と呼ばれるものは胸の前に構えて歩きながら演奏します。
「鉄琴」と「グロッケン」の違い
「鉄琴」と「グロッケン」の違いを、分かりやすく解説します。
日本語において一般的に使われる意味では、前述のように「鉄琴」と「グロッケンシュピール」は同一のものを指します。
しかし、「鉄琴」を「金属製のバーをマレットで叩くことで音階を奏でることができる打楽器」のことを表すと解釈する場合には、「グロッケン」は「鉄琴」の一種ということになります。
同じような形状の「ビブラフォン」との違いは、音域とそれによる大きさであり、「ビブラフォン」は3オクターブ程度であるのに対して、「グロッケン」は一般的に高い音域の2オクターブ半程度を扱うため、大きさも小さくなっている。
まとめ
大人になって考えてみると、初等教育の現場での音楽の授業は、常に音楽にふれる機会を与え、感受性の発育にも無くてはならないものです。
楽器の演奏に関しては、生徒によって得て不得手が発現しやすいので、楽しくはなかったという人も多いでしょうが、今回ご紹介した「鉄琴」のような打楽器を演奏するのは楽しかったという思い出がある人も多いでしょう。