「帆布」と「キャンバス」の違いとは?分かりやすく解釈

「帆布」と「キャンバス」の違いとは?違い

この記事では、「帆布」【はんぷ】と「キャンバス」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「帆布」とは?意味

厚手の生地からできている「帆布」【はんぷ】は、肌触りがいい綿と蒸れにくい麻素材である糸を使い、織って作ったものです。

より生地を丈夫にするため平織を採用しているのも魅力的なところであり、しっかりした厚手であるため船や軍隊などでも取り入れられています。

重いものを入れてもなかなか破けにくいことからたくさん入れても伸びにくいバッグにしたり、炎天下にも耐えられるテントに使われています。

トラック業界では資材を荷台にのせた後、雨や風を防ぎ、道路に落ちないよう上へ被せて紐で固定するための幌【ほろ】として採用している布です。

最近は「帆布」で作られた靴が丈夫で履きやすく、素材感がお洒落だとナチュラル思考の若者を中心に選ばれています。


「キャンバス」とは?意味

「帆布」を英語で「キャンバス」と言って、外国ではトートバッグや油絵の画布として使われている生地です。

スニーカーとしても古くから採用されていて、ヨット乗りや船舶で働く人に選ばれている靴になります。

素材には亜麻色と綿糸を選び、平織で作られている生地であるため切れにくく、型崩れしにくいのも魅力的です。

「キャンバス」が誕生したのはヨーロッパで油絵が流行りだした15世紀頃であり、独特な塗り方が楽しめるところに多くの画家を虜にしました。

現在でもアクリル絵の具を使って塗るとき選ばれているので、目にすることも多いでしょう。

ヨーロッパでは過酷な水作業する職業の人がエプロンとして使っていますし、郵便物を運ぶための袋にも使われています。


「帆布」と「キャンバス」の違い

どちらも同じ生地を採用しているところが同じですが、「キャンバス」を日本語で「帆布」と呼ぶところに違いがあります。

海外ではギリシャ語で“canvas”と書いて(キャンバス)と呼び、麻で作られた布と一般的に受け止められているわけです。

その布が江戸時代後期、帆船に使われていたことから「帆布」と日本では呼ばれるようになりました。

「キャンバス」には1号から11号までの数字によって生地が硬いか、厚みを表します。

この数字が小さくなるたびに糸の撚りが増えていくのが特徴的であり、生地が厚くなっていくわけです。

この2つを比べる方法としては、糸の撚りの違いを見ることがポイントです。

まとめ

どちらも同じ生地を指す言葉ですが、日本語か英語かの違いがありますし、糸の撚りを見比べることで多少の違いが分かると覚えておくといいでしょう。

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