英文法における「関係代名詞」と「関係副詞」ですが、どのような違いがあるのでしょうか?
この記事では、「関係代名詞」と「関係副詞」の違いを分かりやすく説明していきます。
「関係代名詞(かんけいだいめいし)」とは?
「関係代名詞」とは英文法において、「代名詞」を省略し、2つの文を繋げる役割を持つ語のことです。
主な「関係代名詞」として、「人」の説明に使う“who”、「モノ」などの説明に使う“which”、そして、“who”と“which”の両方と同じ役割で使える“that”があります。
「関係代名詞」の言葉の使い方
以下の英文を見てみましょう。
・“It is a picture which I drew.”(それは私が描いた絵です) この英文は“It is a picture”と、その絵がどういう絵なのかを説明している“I drew ”の2つの文節で構成されていると言えます。
では、2つの文節を一旦それぞれ独立した文章に直してみましょう。
・“It is a picture.”(それは絵です)
・“I drew it”(その絵は私が描きました)
2つの文章を繋ごうとしてみると、“It is a picture + I drew it”となり、“a picture”のことを指している代名詞“it”が重複しているのが分かります。
この重複している代名詞を省略し、かつ2つの文を繋げる「パイプ」の役割を果たすのが「関係代名詞」です。
代名詞“it”が指す“a picture”は「モノ」なので、「モノ」の説明に用いる「関係代名詞」“which”(もしくは“that”)を用いて、2つの文章を繋げると“It is a picture which I drew.”となります。
“I drew it”の“it”が省略され、代わりに文と文の間に関係代名詞“which”がパイプのように挟まっているのが分かります。
「関係副詞(かんけいふくし)」とは?
「関係副詞」とは英文法において、「副詞」を省略し、2つの文を繋げる役割を持つ語のことです。
「関係副詞」は、「場所」を説明する“where”、「時」を説明する“when”、「理由」を説明する“why”、「方法」を説明する“how”の4つがあります。
「関係副詞」の使い方
以下の英文を見てみましょう。
・“The place where I wanted to go.”(ここは私が行きたかった場所だ)
次に、2つの文節を一旦それぞれ独立した文章に直してみましょう。
・“The place.”(ここ、この場所)
・“I wanted to go to the place.”(わたしはこの場所に行きたかった)
2つの文章を繋ごうとしてみると、“the place”が重複してしまいます。
そこで、場所の説明に用いる関係副詞“where”を用いて、2つの文章を繋げると“The place where I wanted to go.”となります。
“the place”は「名詞」なのに、なぜ「関係副詞」が用いられるのかというと、ここで省略されているのは、名詞“the place”ではなく副詞“to the place”だからです。
“The place where I wanted to go.”で“go”の後ろにあったはずの“to”が無くなっているのも、“where”が“to the place”を省略しているためなのです。
「関係代名詞」と「関係副詞」の違い
・「関係代名詞」とは英語の文法において、「代名詞」を省略し、2つの文を繋げる役割を持つ語のことです。
・「関係副詞」とは英語の文法において、「副詞」を省略し、2つの文を繋げる役割を持つ語のことです。
まとめ
「関係代名詞」と「関係副詞」では、省略する品詞に違いがあるということでした。
冗長になってしまうため、ここではおおまかな説明で締め括りましたが、「関係代名詞」と「関係副詞」は英文法における重要な項目なので、ここで興味が湧いた方はもう少し深掘りしてみるのもオススメです。